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特集:加齢による脊椎疾患治療の進歩と課題

No.4750 (2015年05月09日発行) P.13

平泉 裕 (昭和大学医学部整形外科学講座客員教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-20

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監修:平泉 裕(昭和大学医学部整形外科学講座客員教授)

人口高齢化に伴い,骨粗鬆症によって椎体骨圧潰が生じ,高度な脊柱後弯変形とそれに伴う疼痛・脊髄神経障害,さらには骨癒合能低下による椎体偽関節を呈する例が増加してきた。これらは,高齢者に深刻なQOL低下をもたらし,健康寿命を短縮する要因となっている。
一度生じた脊柱後弯変形は症状増悪を伴って進行する傾向がみられることから,近年,高齢者に対して,身体的侵襲を減らしながら手術により病巣を修復する方法が開発されてきた。本特集では,代表的な2つの手術法(軽症例に対する低侵襲手術,脊髄神経障害を呈する重症例に対する手術)を紹介する。

1 骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折に伴う遅発性神経麻痺への後方進入脊柱再建術
JCHO東京山手メディカルセンター脊椎脊髄外科部長 侭田敏且

2 骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折に対する 椎体形成術vesselplasty法
伊藤整形・内科あいち腰痛オペクリニック理事長兼院長 伊藤不二夫

3 最小侵襲脊椎安定術(MISt)を中心とした新たな治療展開
慶應義塾大学医学部整形外科講師 石井 賢

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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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