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つき指[私の治療]

No.5068 (2021年06月12日発行) P.43

吉川泰弘 (駒沢病院整形外科部長/副院長)

登録日: 2021-06-13

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  • つき指とは,指先にボールや物が当たり,指先を突いた形で受傷したけがの総称である。軽症の場合は打撲・捻挫であるが,重症の場合は骨折・脱臼・軟骨損傷や靱帯断裂・腱断裂まで含むため,比較的早期に正しい診断と適切な治療が必要である。

    ▶診断のポイント

    指の腫脹,疼痛,変形などの外傷症状から,指の外傷部位と損傷状態を診察する。どのようにけがをしたのか,受傷機転を詳細に聞いておくことも大切である。疼痛が少ないと軽症と判断され,骨折や腱断裂などが見逃されることもあるので,注意を要する。

    【画像検査】

    X線撮影は骨折の有無を確認するために必要な検査である。単純2方向撮影で行い,骨折の判断が困難な場合は両斜位方向撮影を追加する。小児の場合は骨端離開の形になることも多い。軟骨損傷が疑われる場合は超音波やMRIを行うこともある。

    ▶私の治療方針

    応急処置としては一般的なRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)を行う。指をアルフェンスシーネ(アルミ製副子)等で固定するが,変形や不安定性が著しい場合は隣接指とともに固定する。

    保存療法:打撲,捻挫,腱断裂〔腱性槌指(mallet finger)〕の新鮮例(約3週以内),転位のない骨折,中等度までの靱帯断裂が適応となる。

    手術療法:転位のある骨折,軟骨損傷,腱断裂(腱性槌指。後述)の陳旧例(約4週以降),不安定性が強い靱帯断裂が適応となる。

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