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腰椎椎間板ヘルニアの新薬が承認へ【薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会】

No.4898 (2018年03月10日発行) P.14

登録日: 2018-03-02

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厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は1日、ヘルニコア椎間板注用1.25単位(一般名:コンドリアーゼ、生化学工業)の承認を了承した。

同剤は、保存療法で十分な改善が得られない後縦靭帯下脱出型の腰椎椎間板ヘルニアを効能・効果とする。髄核中のグリコサミノグリカンを分解することにより髄核の保水能を減弱させ、椎間板内圧が低下することで、脊髄神経根の圧迫が軽減し、腰椎椎間板ヘルニアの症状が改善すると考えられている。通常、成人には1.25単位を症状の原因である高位の椎間板内に単回投与する。

同剤は保存療法で効果不十分な患者を対象とすることから、手術療法と類似した臨床的位置づけの治療として、新たな選択肢を提供することとなる。ただ、手術療法に比べて侵襲性が低いことから、手術療法の適応とならない患者に対しても積極的な投与が行われる可能性がある。化学的髄核融解術に使用する類似の医薬品はない。また、海外で同剤が承認された国はない。

■結節性硬化症に伴う皮膚病変に世界初の外用剤

同日はこのほか、結節性硬化症に伴う皮膚病変に対する世界初の医薬品として、ラパリムスゲル0.2%(一般名:シロリムス、ノーベルファーマ)も承認された。シロリムスはすでに錠剤が承認されているが、今回は初めて外用剤が承認された。類薬はなく、海外で同剤が承認された国はない。

なお、同日承認が了承された医薬品は、1カ月後をメドに承認される見込み。

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