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【他科への手紙】整形外科→産科

No.4827 (2016年10月29日発行) P.55

笹原 潤 (帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科講師)

登録日: 2016-10-28

最終更新日: 2016-10-25

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  • 最近、整形外科においても超音波診療が広く行われているのをご存知でしょうか。

    産科では馴染み深いエコーですが、整形外科でエコーを使うということをイメージできない先生も多いと思います。確かに、従来のエコーでは表在組織を鮮明に描出することはできませんでした。しかし、ここ10年で表在エコーの画像描出能力は飛躍的な進歩をとげ、軟部組織損傷を鮮明に描出することが可能となりました。さらに、エコーは靱帯損傷や腱断裂による不安定性もリアルタイムで動的に評価することができますし、低侵襲なので外来のたびに評価することが可能です。そのため、整形外科診療におけるエコーの使用は飛躍的に進んできており、その効果的な使い方が検討されてきています。

    その中でも最近、エコーガイド下筋膜リリース注射(fascia release注射)という手技が注目されています。この注射は、疼痛をきたしている筋膜間にエコーガイド下で薬液を注入する治療法です。注射薬液は、一般的には局所麻酔薬を用いることが多いのですが、生理食塩水を用いても同等の鎮痛効果があることが報告されています。その鎮痛機序はまだわかっていませんが、筋膜間において低下している筋の滑走性が改善することにより、疼痛が緩和されるのではないかと考えられています。

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