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jmedmook46 あなたも名医!パターンとキーワードで考える腹痛診療 重大疾患を見逃さないアプローチ法はこれだ!

腹痛の患者さんの診療で見落としや見逃しを少なくするためのアプローチ法はこれだ!

定価:3,780円
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著: 窪田忠夫(東京ベイ・浦安市川医療センター外科)
判型: B5判
頁数: 176頁
装丁: カラー
発行日: 2016年10月25日
ISBN: 978-4-7849-6446-8
付録: -

著者がこれまで積み上げてきた経験をもとに,まずは見落としや見逃しを少しでも少なくするために「パターン」と「キーワード」で考える腹痛診療という日常診療でいつでも繰り返し行える方法を提唱。絶対にお役立ちの1冊になること間違いなしです!

目次

第1章 腹痛診察を始める前に押さえておこう!
1 腹痛診察の原則
2 腹痛診察のアルゴリズム
第2章 部位別のアプローチ法は?
A 上腹部痛のアプローチ
1 まずは上部消化管穿孔と急性膵炎を考える!
2 次に胆石疾患を考える
3 忘れてはならない虫垂炎
4 上腹部痛の鑑別疾患
B 下腹部痛のアプローチ
1 何をさておいても下部消化管穿孔を考える!
2 永遠に見逃しがなくならないのが急性虫垂炎
3 下腹部痛の鑑別疾患
C 腹部全般痛のアプローチ
1 最も恐いのは腸管虚血
2 イレウスと腸閉塞を区別しよう
3 腸閉塞(=小腸閉塞)を分類しよう
4 大腸閉塞と小腸閉塞はまったく別物
5 腹部全般痛の鑑別疾患
第3章 年齢・性別によるアプローチ法は?
A 小児の腹痛へのアプローチ
1 痛いと言ったならば虫垂炎を考える
2 腸重積は痛くない?
3 強い痛みは“捻り”を考える! 
4 小児の腹痛の鑑別疾患
B 女性の腹痛へのアプローチ
1 キーワードで考える女性の腹痛
2 捻転は精密画像でも見えません?! 
3 女性の腹痛の鑑別疾患
C 高齢者の腹痛へのアプローチ
1 腹痛を示す疾患=腹部の疾患ではないかもしれない
2 キーワードは透析と心疾患
3 発熱と低体温に要注意
第4章 イレウスと診断するなかれ!─症例でみてみよう
1 症例1 3日前からの腹痛,嘔吐もみられた44歳女性
2 症例2 昨日からの間欠的な腹痛,嘔吐もみられた62歳男性
3 症例3 数年前からみられた腹痛の増悪と下血で来院した27歳男性
4 症例4 腹痛と食欲不振があり就寝中に意識障害を起こした83歳男性
第5章 注意を要する診断名はこれだ!
1 尿管結石
2 アニサキス症
3 原発性細菌性腹膜炎
4 腹部大動脈瘤

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序文

巻頭言

私自身が日常診療で感じていることなのだが,腹痛で何が一番難しいかというと,やはり診断にほかならない。
救急病院の外科医であるため,急性腹症(腹痛)を診察する機会は比較的多いのだが,「どう診断していいのかわからない腹痛」や「初診での判断が結果的に誤診であった腹痛」はいつまでたってもなくならない。「どうしたらミスなく診断できるのだろう?」「何に着目すれば見落としが少なくなるのだろう?」と思い悩む日々が続いている。患者さんの高齢者比率はますます上昇し,非典型的な症状や所見に惑わされることも少なくない。
そんな中でも,長く診療を続けているとなんらかの気づきがあり,「ここに注目すれば大きな間違いが起きにくいのではないか」「何を,より重要視すればよいか」がおぼろげながら形になりつつある。「指南」というレベルには到底達していないが,「ちょっとしたコツ」や「tips」くらいの価値はあるのではないかと考えている。とはいえ,その多くが“経験に基づく私見”レベルで,こういう文献にこう書いてあるので,と大っぴらに言えるようなシロモノではない。
この度,実地医家を読者対象とするjmedmookで腹痛診療について書く機会を頂いた。そこで,実地医家の皆様の腹痛診察において「ちょっとしたコツ」や「tips」が少しでもお役に立つのであればと思い,まとめてみることにした。無論,エキスパートの方からみて違った視点,より効率的な考え方もあるであろうことを承知の上で記載している。
本書では,初診での見落としを極力減らすための簡単なキーワードを抽出することをコンセプトとして,「手術や治療が早急に必要な疾患をピックアップすること」を最大の目標としている。そのため,初診時に想起する疾患を限定し,分類を簡略にすることを心がけた。
膨大な腹痛疾患のすべてを網羅しようと考えると,かえってまとまりがつかなくなってしまう。たとえが悪いかもしれないが,はじめから難しいとわかっている試験で100点を取るために出題頻度に関係なく全範囲を網羅して勉強した結果30点を取るよりは,重要度が高く出題頻度も高い分野に絞って勉強して60点を取るほうがよいのでは,という考え方に基づいている。
本書を紐解かれた方に,「こういう風に腹痛診察をしている人もいるんだな」という感想を持って頂けたなら私としては十分であるが,「それならば自分はこんな風に診て行こうか」というきっかけとなったり,日常診療で何か1つでも役立つことがあれば幸いである。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

・ 67ページ 
〈誤〉
図1 ▶ 大腸閉塞の腹部X線像
A.側閉塞(回盲弁機能不全なし) B.側閉塞(回盲弁機能不全なし)
C.側閉塞(回盲弁機能不全あり) D.側閉塞(回盲弁機能不全あり)
〈正〉
図1 ▶ 大腸閉塞の腹部X線像
A.側閉塞(回盲弁機能不全なし) B.側閉塞(回盲弁機能不全なし)
C.側閉塞(回盲弁機能不全あり) D.側閉塞(回盲弁機能不全あり)


・ 75ページ 
表3 ▶ PAS(pediatric appendicitis score)
〈誤〉

  ↓
〈正〉


・ 128ページ 
〈誤〉
図1 ▶ 腹部単純X線像
は立位像,は臥位像。
〈正〉
図1 ▶ 腹部単純X線像
は立位像,は臥位像。

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