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jmedmook92 ケースで身につく 蛋白尿・血尿の診かた・考えかた 腎・泌尿器疾患の解像度を高める

36のケースから、Illness scriptを身につける!

定価:4,180円
(本体3,800円+税)

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監修: 鈴木利彦(東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌・糖尿病内科部長)
編集: 坂井正弘(浦安ツバメクリニック院長)
判型: B5判
頁数: 200頁
装丁: カラー
発行日: 2024年06月25日
ISBN: 978-4-7849-6692-9
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

◆本書は、プライマリ・ケア医の先生方が日常診療で遭遇する様々な尿検査異常の疾患について適切にアプローチできるようになることを目的としています。
◆好評既刊『「型」が身につく 蛋白尿・血尿の診かた・考えかた』の姉妹編として,症例ベースで構成をしました。厳選した36の症例を通して,基本的な鑑別から一歩先の考えかたまでを身につけることができます。症例は病態に応じたグループに分けており,症状・症候の体系的な捉えかたも身につきます。
◆各項目は,症例の検査結果の提示から始め,Q&Aを通して解説を展開していきます。読者が設問に答えながら理解を深められる構成としました。
◆研修医や若手医師,腎臓内科や尿検査に関わる医療従事者に,おすすめの1冊!

診療科: 内科 腎臓内科
シリーズ: jmedmook

目次

第1章総論:蛋白尿・血尿の基礎知識
蛋白尿・血尿へのアプローチの基本

第2章各論:外来で出会う症例
A自覚症状なし・検尿異常のみ(蛋白尿単独)
1 若年男性の健診で指摘された蛋白尿
2 高齢患者の緩徐に進行した腎機能低下と蛋白尿
3 10年来の糖尿病の罹患歴がある中年男性の緩徐発症の蛋白尿
4 高度肥満があり,緩徐に持続する蛋白尿のある中年男性
5 緩徐に進行する両側下腿浮腫と高度蛋白尿を伴う高齢者
6 妊娠24週で新規に指摘された蛋白尿
トピック:蛋白尿の治療の進歩

B自覚症状なし・検尿異常のみ(血尿単独)
7 健診異常で尿潜血陽性を指摘された若年女性
8 若年女性の尿潜血陽性
9 顕微鏡的血尿を偶発的に指摘された若年男性の1例
10 左背部痛と体重減少を伴い顕微鏡的血尿を呈する若年女性の1例
11 若年時より持続性の顕微鏡的血尿を指摘されているが,蛋白尿や腎機能低下を認めない1例
12 若年時より持続性の顕微鏡的血尿を指摘されているが,経時的に蛋白尿や腎機能低下を認める1例
13 顕微鏡的血尿を指摘された抗凝固薬内服中の高齢男性
トピック:血尿の画像診断の最新エビデンス

C自覚症状なし・検尿異常のみ(蛋白尿・血尿)
14 持続性の顕微鏡的血尿を伴う若年女性の蛋白尿と腎機能低下
15 尿糖陽性の壮年男性の蛋白尿・血尿と腎機能低下
トピック: 蛋白尿・血尿いずれも呈する症例はどれくらい糸球体疾患の可能性を上げるのか

D検尿異常がない腎機能障害(蛋白尿なし,血尿なし)
16 過去に検尿異常のない高齢男性の全身倦怠感,腎機能低下
17 検尿異常のない高齢男性の腎機能低下
18 検尿異常のない中年男性の腎機能低下
19 検尿異常のない男性の腎機能低下
トピック:尿検査異常に乏しい腎機能障害の評価・管理の難しさ

E自覚症状のある検尿異常(ネフローゼ症候群)
20 急性発症の浮腫,尿検査異常を認めた若年男性
21 慢性経過の浮腫,尿検査異常を認めた高齢男性
22 急性発症の浮腫,尿検査異常を認めた中年男性
23 糖尿病治療中に尿検査異常を認めた中年男性
24 亜急性経過での倦怠感・発熱・関節痛を認めた若年女性
25 緩徐に進行する浮腫,尿検査異常を認めた若年男性

F自覚症状のある検尿異常(肉眼的血尿)
26 赤い尿を自覚し尿潜血陽性である若年男性の1例
27 抗凝固薬内服中に肉眼的血尿を呈した中年男性

G自覚症状のある検尿異常+腎機能障害(急性腎障害・急性腎炎症候群・RPGN)
28 下肢蜂窩織炎の治療中に蛋白尿・血尿と腎機能障害を認めた症例
29 感冒症状を契機に顕在化した蛋白尿・血尿・腎機能低下
30 全身倦怠感と浮腫を認めた中年女性
31 急性の呼吸困難感と浮腫を認めた中年男性
32 脱水を伴う高齢男性の蛋白尿・血尿と腎機能低下
トピック:慢性腎臓病(CKD)診療に新規尿中バイオマーカーをどう活用するか?
33 急激な経過の腎機能障害を呈しているが,尿蛋白・血尿を認めない1例
34 意識混濁と腎機能障害,尿検査異常を認めた中年男性
35 下痢と腎機能障害,蛋白尿・血尿を伴う若年男性
36 急激な血圧上昇と腎機能障害を呈した1例

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序文

“If I have seen further,it is by standing on the shoulders of giants.”
前編著となる『「型」が身につく 蛋白尿・血尿の診かた・考えかた』が刊行され,3年が経とうとしています。この間,腎臓領域,とりわけ腎疾患治療における知見の更新は目まぐるしく,本書の拠り所となるわが国や米国のCKD診療ガイドラインも改訂されました。
前編著で,あえて糖尿病関連腎臓病(DKD)や腎硬化症(NSC)を「見逃してもよい疾患」に位置づけましたが,DKDに関して,SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬などの登場や知見の蓄積により,集学的な治療の有効性が示され,この数年でむしろ診療の専門性が高まったと言えます。また,進行が非常に緩やかで,大規模研究では治療の有効性をなかなか示せなかったNSCについて,eGFR slope等の指標が開発され,特に非アルブミン尿性のNSCにおいても,治療法確立への道筋が見えてきました。そして,慢性糸球体腎炎の代表疾患であるIgA腎症に対する治療では,新規APRIL抗体など新薬が開発され,まさに日進月歩です。
一方,前編著で重点をおいて解説した蛋白尿・血尿による腎・泌尿器疾患の鑑別や診断法は,ガイドライン改訂による一部変更はありますが,それほど古びていません。
刊行後,「もっと多くのケースから,蛋白尿・血尿の診かたを学びたい」という声を多く頂きました。疾患の各論(Illness script)を身につけておくことはやはり大切であり,Illness scriptを,解像度高く,かつ,効率よく形成してもらうために本書を企画しました。
蛋白尿・血尿を診る上で,できるだけ簡略化した問診・診察の「型」を新しく提示し,ガイドライン改訂に合わせて,蛋白尿・血尿の診断フローチャートにも若干の修正を加えました。また,追加検査や病診連携のタイミングなど,診療を進める中で生じうる臨床疑問と,それに対する現時点での解答を効率よく知ってもらえるようQ&A形式でお示しし,疾患ごとのトピックスなど,少し詳しく知りたい方のためにコラムも用意しました。
本書により,頻度の高い,もしくは重要な腎・泌尿器疾患のIllness scriptが多くの方へ伝わり,それらがつぶさに拾い上げられ,適切な治療につなげられることを心より願っています。
2024年5月
浦安ツバメクリニック院長
坂井正弘

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