【Q】
低用量ピルの副作用としての血栓塞栓症について,産婦人科開業医として注意すべき点,初回処方(定期検診時)のチェックポイント,対策などを,飯田橋レディースクリニック・岡野浩哉先生に。【A】
経口避妊薬としての低用量ピル(oral contraceptives:OC),月経困難症治療薬としての低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(low dose estrogen progestin:LEP)ともに,薬剤を使用していない一般女性に比し2~6倍の静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism:VTE)のリスクがあり,年齢が高いほど上昇します。OC/LEP使用時の最も重篤な副作用ですが,残念ながら投与前にVTEリスクを予知できる血液検査は存在しません。