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肺高血圧症(PH)の早期診断と治療[J-CLEAR通信(178)]

No.5277 (2025年06月14日発行) P.30

足立史郎 (名古屋大学医学部附属病院循環器内科)

登録日: 2025-06-14

最終更新日: 2025-06-11

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肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)は死に至る難病である。これは今でも変わらないが,この20年で生命予後は劇的に改善している。治療選択肢が増え,診断をすれば治療ができる時代になり,PH患者が元気に生きられる期間を延長させることができる。さらなる改善のために,いかに早期に疑い,専門施設(肺高血圧症センター)に集約化するかが重要であり,現在の課題でもある。

本稿では,現在のPHの診断と治療について解説し,疑うポイントを明確にするとともに,特に目覚ましく発展している肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)と,慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension:CTEPH)の最新の治療について述べる。

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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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