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“あやしい”投資話 体験談【聞かせてください! 現場のホンネ】(80)

No.4898 (2018年03月10日発行) P.17

登録日: 2018-03-08

最終更新日: 2018-03-07

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今回は122人の先生方からご回答をいただきました。

「直近5年以内で、業者などから、『あやしい』と感じたり詐欺の疑いがある投資話を持ち掛けられた経験はあるか」(Q1)との問いに対し、「なし」と回答したのは52人(43%)。経験があると回答した先生方が過半数を超えました。回数の内訳は、「5回以上」が28人(23%)、「3~4回」が15人(13%)、「1~2回」が25人(21%)でした。

 


■「不動産投資、サブリース」が圧倒的に多い

具体的な投資話の内容(Q2)で圧倒的に多かったのは「不動産投資、サブリース」(53人)でした。次いで、「株式投資、未公開株式」が15人。「投資信託」(12人)、「先物取引」(10人)、「仮想通貨」(7人)、「債券投資」(5人)、「外国為替」(4人)と続き、「その他」は5人という結果でした。



コンタクトの取り方は、「病院に所属する科の上司の名前を使って外線電話をかけてきた」(埼玉県・勤務医)、「街頭で『新入社員なので名刺交換の練習をしていて協力してほしい』と頼まれ、名刺を渡したところ後日マンション投資の勧誘がきた」(東京都・その他)といった悪質な手口がみられました。誘い文句として寄せられたのは、「30年間家賃保証付き。税金対策になる」(兵庫県・勤務医)、「1年間で10倍になる」(大阪府・勤務医)など。

対応策としては「一切話を聞かない、会わない」(東京都・開業医)、「電話番号をインターネットで調べ、迷惑業者の電話はとらない」(福岡県・勤務医)と、相手にしないことで一致しています。

このほか、「専門家が世界の株式に分散投資するのでリスクが低いとのことで投資したところ、1年足らずで30万円損が出た。その時の担当者はもう存在していない」(大阪府・勤務医)という経験をされた先生も。また、「海外で孤独死した預金者の係累がいない、とバーレーンの銀行家が遺産の山分けを持ち掛けてきた」(神奈川県・製薬会社勤務)との声もありました。

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