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左脚前枝ブロック【後編】/Left anterior fascicular block[Dr.ヒロの学び直し!心電図塾(第58回)]

No.5237 (2024年09月07日発行) P.12

Dr.ヒロ|杉山裕章

登録日: 2024-09-06

最終更新日: 2024-09-04

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今回は【後編】として,「左脚前枝ブロック」(LAFB)のより実践的な話をしたいと思います。前回も述べましたが,初学者が苦手にすることも多い所見です。したがって,事前にもう一度【前編】を読み直して頂くと,理解がスムーズになるでしょう。

4つの診断基準を掲げたものの,おおむね初めの3つが重要でした。まず,何と言ってもQRS電気軸が「高度の左軸偏位」(-45゜~-90゜)を示すことがポイントです。残る2つは,Ⅰ,aVlで「qR型」(大きなR波),そして,Ⅱ,Ⅲ,aVfで「rS型」(深いS波)のQRS波形を呈することが条件でしたね*1



*1 “イチ・エル”(側壁誘導)と“ニ・サン・エフ”(下壁誘導)をそれぞれ波形のよく似た“きょうだい誘導”とみなすのでした。

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