皆さま,ごきげんよう。連載の第51回目。心を新たに大好きな心電図の世界を語っていきたいと思います。
今回は,前回ご紹介したQRS電気軸を“数値”で言う定量的評価法の1つ,「トントン法」の解説後編をお届けしたいと思います。
軽く復習して,さっそく実例で試してみましょう。
■ Dr.ヒロ流!トントン法
①“方向性”に強い肢誘導(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,aVr,aVl,aVf)に注目
②カブレラ形式(配列)を意識して極性の連続的変化を観察
③“上下トントン”になる誘導(トントン・ポイント:TP)を発見できればラッキー
④TPに直交する2方向から他誘導波形に矛盾しないほうを選択