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『気管支鏡画像診断50症例』について監修者の清水泰生先生にお聞きしました

No.5180 (2023年08月05日発行) P.68

登録日: 2023-02-27

最終更新日: 2023-02-27

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気管支鏡画像診断50症例

[監修]清水泰生(獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科教授/呼吸器内視鏡センターセンター長)

判型:A4判
頁数:133頁、図559点
価格:3,960円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

気管支鏡は患者への侵襲が大きいため、気管支鏡施行時は、診断や治療のための重要なポイントを押さえたものにしたいです。気管支鏡施行前には、患者の病歴やCT所見などから、検査や処置具のリストアップを行うなど、入念な準備が重要です。しかし、予期しない肉眼所見に遭遇する経験は誰しもあるのではないでしょうか? その際、眼前の肉眼所見から想定される鑑別疾患を挙げることができ、必要な処置や提出すべき検査がすぐにわかることが望ましいでしょう。

本書は、多彩な気管支内腔所見に対し、肉眼所見から検索することができ、実臨床で即戦力となることを目的に作成しました。本邦で初めて設立された呼吸器内視鏡センターに蓄積された豊富な症例をもとに、実臨床で遭遇する頻度の高い疾患から稀少疾患症例までの気管支内腔所見やCT所見を網羅し、さらに気管支鏡治療の実例も紹介しています。クイズ形式の構成とし、専門医だけでなく、気管支鏡初心者にも、手に取りやすい内容となっています。

─実際の活用方法を教えてください。

気管支鏡検査では、施行中に認められた重要な気管支内腔所見をもとに、的確な処置を行うことや、診断を確定するために欠くことのできない検査オーダーを出すことが求められます。病名がわからない段階では、病名から検索する方法では必要な情報が入手できないことがあります。そこで、本書は病変の肉眼所見を色調、境界、形態などから検索できるような見出しにしました。また、CT所見との対比や疾患の解説と気管支鏡後の経過も参考になると思います。気管支鏡的治療として近年、進歩のあるバルーン拡張術やphotodynamic therapy(PDT)、クライオ生検手技による処置の実例も紹介し、必要な器具の具体例も呈示し臨床現場ですぐに役立つような内容で構成されています。

Webでの閲覧が可能なため、臨床現場においてもすぐに参照でき、場所を選ばず読むことができます。気管支鏡は悪性疾患であれ非悪性疾患であれ、患者さんの治療に向けた第一歩です。本書が皆様のお役にたてれば幸いです。

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