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『病態に応じた睡眠薬の使いわけ』について著者の谷口充孝先生にお聞きしました

登録日: 2022-07-13

最終更新日: 2022-07-13

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病態に応じた睡眠薬の使いわけ

[執筆]谷口充孝(大阪回生病院睡眠医療センター副院長)

判型:A4判
頁数:27頁
価格:1,650円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

睡眠薬はオレキシン受容体拮抗薬の登場によって、パラダイムシフトを迎えています。現在、臨床で使用されるオレキシン受容体拮抗薬はスボレキサント(ベルソムラ®)とレンボレキサント(デエビゴ®)の2剤ですが、新薬も開発されており、今後、さらに多くのオレキシン受容体拮抗薬が臨床に登場する予定です。

オレキシン受容体拮抗薬は依存性など副作用が軽減されているという観点から理想に近い睡眠薬と考えられますが、効果面はこれまでのベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系薬剤に比べると劣っています。実際、切り替えても効果が得られなかった経験が先生方にもあるかもしれません。

本コンテンツは、臨床編と薬理的な内容の基礎編から構成されています。臨床編では、難治の不眠など病態に応じた睡眠薬の処方を、私の実際の処方例も呈示して解説しています。また、薬剤の減薬や休薬方法など、できるだけ実地の臨床の先生に実践的ですぐに役立つ内容とすることを心がけて執筆しました。まずは臨床編をお読みいただいて、必要に応じて基礎編をお読みいただければ、より深い知識が習得できるはずです。

─本コンテンツでスキルアップすると臨床上、どんな良い変化がありますか。

精神科以外の医師にとって不眠は専門外だと思います。しかしながら、専門でなくても不眠はcommon symptomなので、患者さんから相談を受けることは決して少なくないと思いますし、使い慣れている睡眠薬を処方するだけでは、患者さんによっては不眠を解決することができないこともあるはずです。

さらに、従来のベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の問題について、日本だけでなく欧米でも、“乱用”という若年者や精神科の問題から、現在は高齢の身体疾患患者さんの使用による“副作用”の問題へとシフトしています。こうした問題を生まないために、できるだけ処方を避けるべき睡眠薬についても解説しました。

本コンテンツを読んでいただければ、使い慣れた睡眠薬から、患者さんの病態に応じた睡眠薬の処方という、一歩進んだ不眠症治療に安全に進んでいただけるはずです。ぜひ、ご一読いただきますようお願いします。

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