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『治療効果を上げる! 痙縮に対するボツリヌス療法のコツ』について著者の尾花正義先生にお聞きしました

登録日: 2021-11-09

最終更新日: 2021-11-09

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「治療効果を上げる! 痙縮に対するボツリヌス療法のコツ」

[執筆]尾花正義(東京都保健医療公社荏原病院リハビリテーション科部長)

判型:A4判
頁数:15頁 動画:2点
価格:1320円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

まず、本コンテンツを通して、痙縮とそれに対する薬物療法におけるボツリヌス療法の位置づけと特徴を理解できます。

次に、病院や医院などの医療機関で、新たに痙縮患者にボツリヌス療法を開始しようと考えている場合には、本コンテンツで紹介した東京都保健医療公社荏原病院で行っているチームボツリヌス療法の取り組みが参考になります。当院では、このチーム医療をJ-BATTERYと命名し、各専門職が役割を明確にした上で、痙縮患者に有効・安全なボツリヌス療法を提供しています。

ボツリヌス療法のチーム医療で中心となるのは医師です。そこで本コンテンツでは、医師によるボツリヌス毒素製剤の痙縮筋への施注方法と工夫、ボツリヌス療法の治療効果を上げるために必須となる痙縮筋を動かす方法(リハビリテーション対応など)について解説しました。動画では、筋電計とエコーを用いて正確かつ安全にボツリヌス毒素製剤を施注するノウハウを供覧しています。

このほか、各専門職(医師、理学療法士、作業療法士、看護師、義肢装具士、薬剤師、ソーシャルワーカー)の役割や、治療計画シートなどを用いた連携方法を具体的にお示ししました。

─本コンテンツでスキルアップすると、どんな変化が?

医師として、ボツリヌス療法の肝である痙縮筋へのボツリヌス毒素製剤の施注が確実・安全に実施できるようになります

さらに、病院や医院などの医療機関の現場で、新たに理学療法士・作業療法士などのリハビリテーション専門職や看護師・薬剤師・義肢装具士などとボツリヌス療法を実践するチームを結成することで、効率的・継続的なボツリヌス療法が行え、治療効果を確実に上げることができます

実は当院でも最初からチーム医療が上手くいったわけではありません。当初は、治療内容がマンネリ化するなどの問題が生じ、その反省から、J-BATTERYが発足した経緯があります。ですから、ぜひ、痙縮治療に携わる全国の医療機関の方々に当院の工夫を知ってもらい、本コンテンツを参考にして、痙縮に対するボツリヌス療法の治療効果を上げていただきたいですね。

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公益社団法人 地域医療振興協会 市立大村市民病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 総合内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・整形外科 等 若干名
勤務地: 長崎県大村市

急性期から回復期、維持期までの疾患の治療・管理はもとより、予防医学としての健診事業にも力を注いでいます。
ハイケアユニットから地域包括ケア・回復期リハ病棟まで有しており、地域の皆様に対して急性期から回復期まで切れ目のない医療、充実したリハビリサービスを提供できる体制が整っております。
基幹型臨床研修指定病院として医師の教育にも寄与しています。当協会のコンセプトの1つである離島医療の支援も積極的に行っています。

救急医療体制については、1次から3次まで幅広く患者さんを受け入れています。
特に3次救急患者さんに関しましては、症状に応じて長崎医療センター及び救急隊と連携をとりながら、必要に応じた救急対応を行っています。また、2次までの救急患者さんに関しては、専門医と総合医が協力し対応しています。
救急医療についても二次救急を担っています。緊急の大血管手術やバイパス手術も行っており、長崎県内外から高い評価を受けています。
なお、日当直体制では、内科・外科系及び循環器系で 救急体制を整えています。
現在、内科・外科系の日当直体制は、内科医師が火曜日・木曜日・土曜日 の当直帯及び土曜日・日曜日の日直帯、外科系医師が月曜日・水曜日・金曜日・日曜日の当直帯に救急対応を行っています。
また、大村市夜間初期診療事業(内科系・小児科)に参画しています。
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