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『皮膚科漢方入門〜Common Diseasesの治療効果を高めるコツ』について著者の橋本喜夫先生にお聞きしました

登録日: 2021-09-16

最終更新日: 2021-09-16

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皮膚科漢方入門〜Common Diseasesの治療効果を高めるコツ

[執筆]橋本喜夫(JA 北海道厚生連旭川厚生病院診療部長(兼)臨床研修センター長(兼)皮膚科主任部長)

判型:A4判
頁数:56頁
価格:1,760円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えてください。

皮膚科専門医あるいは皮膚疾患を多く診ている臨床医を対象にして、漢方薬の使用を最低限できる入門書として書きました。ですからプラクティカルにとにかく漢方薬を使用したいドクターは入門基礎理論の項は読まなくてよいと思います。後から読んでも納得できるようになります。それと従来の皮膚科漢方教本はあたかも西洋医学的標準治療に取って代わるようなイメージで論じる傾向にあります。それでは漢方薬に過度の期待を抱いてしまい、結果的にはその効果発現の弱さに気づいて「漢方嫌い」になってしまいかねません。

本コンテンツの一番の特徴は「漢方嫌い」のドクターに成功体験をして頂いて、漢方薬で難治性皮膚疾患を十分にコントロールできることを理解してもらうことにあります。エキス製剤は本場中国で使用されている生薬量の約1/3です。つまり、効果がマイルドなわけです。したがって本コンテンツで説明している漢方処方は、西洋薬にアドオン(付加または追加処方)することが大前提で、これが他の入門書との違いです。逆に言うと、アドオンすれば難治性皮膚疾患も漢方で十分に改善させられます。

─本コンテンツでスキルアップすると、どんな変化が?

私は「皮膚科ジェネラリスト」になりたいと考えています。皮膚疾患は約3000種類あるのですが、皮膚疾患を主訴に訪れた患者さんが抱えている皮膚以外の愁訴もすべてプライマリーに漢方で治療できるドクター、という意味です。

本コンテンツでは10種類の難治性皮膚疾患について、最先端の皮膚科専門医としての情報も加えています。最先端の皮膚科専門医ならば皮膚疾患は漢方がなくても対処できます。しかしその他の不定愁訴、メンタルケア、背景にある内科的疾患などは私が皮膚科専門医でしかないのであれば対処できません。そういう時に困らないのが漢方医学の知識です。私自身も東洋医学を学んできたことがどれだけスキルアップに繋がったか、長い診療医生活を思い返せば数えきれません。

本コンテンツで皆さんにも「皮膚科ジェネラリスト」になっていただきたいと願っています。日本皮膚科学会総会で紹介された20種類の皮膚科疾患頻用漢方処方の解説もつけていますので、ぜひご一読下さい。

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