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動悸の原因を探るためにはV1誘導を選んでP波を読み解く[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(28)]

No.5021 (2020年07月18日発行) P.9

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-07-17

最終更新日: 2020-07-15

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68歳,女性。2カ月ほど前からの動悸を訴え内科外来を受診した。
「去年も同じドキドキ症状で調べてもらったんです。1日つける心電図とか心臓のCTスキャンもしました。でも異常が何にもなくって“喘息”かもねって言われたんです。吸入薬を出してもらいましたが,全然良くならないから途中でやめちゃいました。この春くらいからまた動悸がきつくなって,ここ何日間かはほんのちょっと,それこそ50メートルも歩かないうちにハァハァと息が上がってしまって…」
血圧151/78mmHg,脈拍40/分・整。来院時心電図を示す(図1)。胸部X線では心拡大なく(心胸郭比49%),肺うっ血や胸水貯留所見も認めない。心電図所見として正しいものを選べ。
① 洞徐脈
② 第1度房室ブロック
③ (房室伝導比)2:1房室ブロック
④ 完全房室ブロック
⑤ 非伝導性心房期外収縮(nonconducted PAC)

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