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2年前からの右季肋部痛を主訴に受診した50歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(328)]

No.5278 (2025年06月21日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (医療法人生坂医院)

永井 陽 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

柴山栄太朗 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

山下志保 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2025-06-18

最終更新日: 2025-06-17

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2年前からデスクワーク中や運転中に右季肋部痛を自覚していた。1年前から持続するようになったため,近医消化器内科を受診し,精査されたが原因不明であり,当科を紹介受診した。

右季肋部痛は坐位で悪化し,臥位や立位でほぼ消失する。また,体幹前屈で悪化するが,左右に捻ると改善するという。

既往歴に特記事項なく内服薬なし。喫煙歴は10本/日×30年,機会飲酒。

身体診察では,脈拍数70回/分,血圧139/89mmHg。疼痛部位を示す(図1)。同部位に圧痛や感覚障害を認めない。

これまでの一般血液・生化学検査,上部消化管内視鏡検査,胸腹部造影CT検査で異常所見はない。


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