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夜間の両眼の痛みを主訴に受診した57歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(329)]

No.5280 (2025年07月05日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (医療法人生坂医院)

栁田育孝 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

岸本浩一郎 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

加瀬詩織 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2025-07-02

最終更新日: 2025-07-01

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10年前から夜間の両眼の痛みを自覚しており,眼科ではドライアイと診断されていた。3年前から両頰および側頭部にも痛みが出現し,毎晩3〜4回の中途覚醒をきたすようになったが,薬物療法の効果に乏しく,原因不明のため当科紹介となった。中途覚醒時には,瞬き,閉眼,まぶたのマッサージ,視線の移動などの対処により再入眠できるという。日中に痛みはない。既往歴は鉄欠乏性貧血,多囊胞性卵巣症候群,子宮筋腫。喫煙歴,飲酒歴はなし。内服薬はアミトリプチリン,クエン酸第一鉄。

身体所見に異常はみられず,一般血液,生化学検査も正常範囲であった。

患者が記した疼痛部位と発症年を示す(図1)。


研修医の診断:持続性特発性顔面痛(非定型顔面痛)

指導医の診断は?

書籍「外来診療のUncommon Disease vol.4」

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