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心室頻拍? 上室頻拍? “急ぐべき”頻拍の見分け方[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(15)]

No.5008 (2020年04月18日発行) P.9

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-04-17

最終更新日: 2020-04-15

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60歳,女性。リンパ腫に対する化学療法中。心疾患の既往なく,糖尿病・高血圧・脂質異常症などを指摘されたこともない。朝方7:30頃から胸がドキドキし,“締めつけられる”ような胸部不快感が間欠的に出現するため,不安になり定期外受診した。なお,入院中であった前月にも1回だけ同様のエピソードがあったが(1時間ほどで自然軽快),貧血と脱水のせいと説明された。

体温37.2℃,血圧89/54mmHg(平素から収縮期100mmHg前後のことが多い),脈拍126/分・整,酸素飽和度(SpO2)88%。受診時および約3カ月前に記録された心電図を示す(図1・2)。心電計の自動診断は「心室頻拍」「WPW症候群の疑い(A型)」などとなっていたが,これで良いか?

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