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(3)心不全患者に対する最新のストラクチュラルインターベンション[特集:これからの心不全デバイス治療]

No.4969 (2019年07月20日発行) P.34

久保俊介 (倉敷中央病院心臓病センター循環器内科医長)

登録日: 2019-07-22

最終更新日: 2019-07-17

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心不全患者に対するカテーテル治療として,わが国でも2017年に循環補助用心内留置型ポンプカテーテルのIMPELLAが,2018年にMitraClipを用いた経カテーテル僧帽弁クリップ術が使用可能となった

IMPELLAは,左室内から脱血して大動脈から送血する初めてのカテーテル型のポンプである

MitraClipは経カテーテル的に僧帽弁にクリップを留置することで僧帽弁逆流を減少させるデバイスである

1. 心不全患者に対するカテーテル治療

超高齢社会の進行により,心不全患者が急激に増加しており,再発予防と予後改善が望まれている。心不全は心臓疾患の終末期の像であり,多様な病態を呈する。心不全患者は高齢であることが多く,様々な併存疾患を持つことより,侵襲的な治療を躊躇してしまう場面にしばしば遭遇する。また,心原性ショックをはじめとする,最重症の急性心不全患者においては有効な治療自体が限定されていた。

近年,欧米を中心に様々な病態をターゲットとし,カテーテル的に低侵襲に行うことができる心不全治療デバイスが登場している。その中で,わが国では,2017年に,心原性ショックを呈する急性心不全患者に対する循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA:Abiomed社)が,また,2018年に僧帽弁閉鎖不全症(mitral regurgitation:MR)に対する経カテーテル僧帽弁クリップ術(MitraClip:Abbott Vascular社)が施行可能となった。本稿ではこの2つのデバイスについて紹介する。

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