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高血圧の評価と治療法[〈from総合医育成プログラム〉プライマリ・ケアで役立つクリニカルパール(17)]

No.5285 (2025年08月09日発行) P.6

渡辺重行 (総合病院水戸協同病院・県北医療センター高萩協同病院統括病院長)

登録日: 2025-08-11

最終更新日: 2025-08-06

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循環器編③ 日本プライマリ・ケア連合学会監修

本連載では,日本プライマリ・ケア連合学会/全日本病院協会が実施している「総合医育成プログラム」の中から,選りすぐりのクリニカルパールを紹介します。現場のニーズを熟知しているエキスパートが,プライマリ・ケア医にとって「まさにそこが知りたかった!」というポイントをわかりやすく解説します。

今回のクリニカルパール高血圧の評価には,家庭血圧に基づく評価が必須である。
循環血液量の増大例では,拡張期血圧の上昇が優位で,夜間高血圧,モーニングサージをきたしやすい。
レニン-アンジオテンシン(RA)系阻害薬は,肥満例,耐糖能低下例に好んで用いられているが,血中RA系は抑制されており,降圧効果は限られる。
肥満例,耐糖能低下例には,降圧利尿薬とRA系阻害薬の組み合わせが著効を示すことが多い。

1 血圧の評価法

外来血圧が高くても家庭血圧が正常(白衣高血圧)であれば,心血管リスクは高くない。逆に,外来血圧が正常でも家庭血圧が高ければ(仮面高血圧),心血管リスクは非常に高い。つまり,家庭血圧が正常であれば,外来血圧が高く(白衣高血圧)ても低くても,心血管リスクは常に低い。一方,家庭血圧が高ければ,外来血圧が高くても低く(仮面高血圧)ても,心血管リスクは常に高い。すなわち,高血圧の評価には,家庭血圧に基づく評価が必須である。

高血圧の中でも心血管リスクに直結するのは,夜間高血圧と早朝高血圧(モーニングサージ)の両者である。したがって,この2つを検出できる朝起床後1時間以内の血圧測定値を,血圧評価の指標とする。

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