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脳内出血[私の治療]

No.4955 (2019年04月13日発行) P.41

上坂義和 (虎の門病院神経内科部長)

登録日: 2019-04-11

最終更新日: 2019-04-10

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  • 脳内出血とは,脳実質内に出血をきたす状態である。高血圧に起因する細動脈硬化,リポヒアリノーシスによって生じる小動脈瘤の破綻を原因とするものが約70%を占める。他の原因として,脳アミロイドアンギオパチー,血管奇形,腫瘍,血液凝固異常,感染症に伴う偽性動脈瘤,薬剤性(違法薬物を含む),などがある。発症1カ月以内に約15%が死亡する。軽微な後遺症のみに回復する症例は約20%にすぎず,機能予後は一般に不良である。

    ▶診断のポイント

    突然発症の神経巣症状を呈する場合には鑑別に挙がる。頭部CTがスタンダードである。頭部MRIを脳血管障害診断の第一選択としている施設もあるが,全身状態が悪い場合や嘔吐をしている場合は,撮影時間の短さや急変時対応の迅速性から頭部CTを選択するほうが望ましい。

    頭部CTでは,比較的境界明瞭な高吸収病変である。被殻,視床,橋,小脳,皮質下の出血が多い。高血圧の既往が明らかな被殻,視床,橋の出血は脳血管造影を行う意義は乏しい。造影CTにおいて造影剤の血腫内への漏出(spot sign)がみられる(3D-CT angiogram原画像が見やすい)場合,血腫増大リスクが高いと言われている。頭部MRIでは,超急性期血腫は拡散強調像にて高信号・低信号が混在する病変として描出される。急性期~亜急性期にかけてしだいに低信号となっていく。

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