世界に先駆けて進む高齢化、急性心筋梗塞の院内死亡率の低下、高血圧患者の増加などにより、心不全患者が爆発的に増加する“心不全パンデミック”が懸念されている。そんな中、国内の心不全による入院患者が毎年1万人ずつ増加しているという実態が、国立循環器病研究センターと日本循環器学会が共同で実施する研究「循環器病疾患診療実態調査」(JROAD)で明らかになった。心不全による入院患者は2016年には約26万人に上る。また、12年4月~13年3月の入院患者をDPCデータで解析すると心不全患者は約11万例が抽出され、平均年齢は男性75歳、女性81歳と、女性の高齢患者が多いことも分かった。
ペースで増加している