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特集:熱性けいれんの診療の現在

No.4813 (2016年07月23日発行) P.23

夏目淳 (名古屋大学大学院医学系研究科障害児(者)医療学寄附講座教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2016-11-22

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監修:夏目 淳

熱性けいれんは小児によくみられる疾患であり,一般小児科医,内科医,救急医,研修医などが診療する機会が多い。予後良好なことが多い疾患であるが,一方で鑑別診断,救急治療,再発予防法,検査の必要性,家族の不安への対応,予防接種など医師がとまどうことも多い。そのため,標準化された診療を行うための指針,ガイドラインが求められる。日本では1988年,1996年に熱性けいれん懇話会が示したガイドラインが長く用いられてきた。しかし,最近の医療状況,臨床研究を加味した新しいガイドラインが必要と考えられ,2015年に『熱性けいれん診療ガイドライン2015』が発行された。本ガイドラインは初期対応から検査の必要性,再発予防法,注意すべき薬剤,予防接種など幅広く包括したものである。
今回の特集では,ガイドラインの内容にも触れながら「熱性けいれんの定義と年長児の有熱時発作」,「熱性けいれんを起こした小児の再発とてんかん発症」,「熱性けいれん,有熱時発作の初期対応」の3つのテーマについて解説を行う。

1 熱性けいれんの定義と年長児の有熱時発作
帝京大学医学部小児科主任教授 三牧正和

2 熱性けいれんを起こした小児の再発とてんかん発症
埼玉県立小児医療センター神経科部長 浜野晋一郎

3 熱性けいれん,有熱時発作の初期対応
名古屋大学大学院医学系研究科障害児(者)医療学寄附講座教授 夏目 淳

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