株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

特集:震災時のエコノミークラス症候群─実態と課題

No.4871 (2017年09月02日発行) P.27

監修: 榛沢和彦 (新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野講師)

登録日: 2017-09-01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

監修:榛沢和彦

監修のことば

2016年4月14日に発生した熊本地震では数万人の被災者が車中泊避難を余儀なくされた。そのため,深部静脈血栓症(DVT)とそれに起因する肺血栓塞栓症(PTE),いわゆるエコノミークラス症候群が多発した。災害時,震災時にその危険性があることは繰り返し報道され周知されてきたが,再び同じことが起こってしまった。

そこで,本特集では震災時のエコノミークラス症候群の「診断・治療」,「予防対策」そして「エコノミークラス症候群の予防検診」について,2004年10月の新潟県中越地震,2011年3月の東日本大震災,そして熊本地震と,震災を経験した先生方にそれぞれの体験を交え,ご解説頂いた。今後の備えとして役立てて頂きたいと切に願うものである。

■目次

1 エコノミークラス症候群発生状況と予防活動の成果
新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野講師 榛沢和彦

2 災害時のエコノミークラス症候群の病態,診断と治療
石巻赤十字病院呼吸器外科部長 植田信策
新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野講師 榛沢和彦
福井大学医学部地域医療推進講座講師 山村 修

3 エコノミークラス症候群の予防対策─避難所・施設・外来などで
済生会熊本病院心臓血管センター・循環器内科 永野雅英

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top