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【私の一冊】『人を助けるすんごい仕組み─ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか』

No.4759 (2015年07月11日発行) P.75

大橋博樹 (多摩ファミリークリニック院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-15

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  • 著者は1999年早稲田大学卒業。心理学者、哲学者。2002年「次世代人間科学研究会」主催、07年『構造構成主義』を創刊し編集長を務める。(西條剛央 著、ダイヤモンド社、2012年刊)

    構造構成主義による被災者支援の痛快な解決法を知る

    PCAT(日本プライマリ・ケア連合学会東日本大震災支援プロジェクト)の活動で被災地と東京を往復していたとき、すごい支援組織があるという噂を耳にした。SNSを駆使して現地のニーズを把握し、それに見合う物資やリソースを速やかに届けているという団体である。その代表が西條さんで、早稲田大学大学院でMBAの専任講師(現客員准教授)をしているとのこと。早速、本書を手に取ってみた。

    本書には、西條氏が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の成り立ち、数多くの事例が紹介されている。驚くのはその名称で、「家電プロジェクト」「重機免許取得プロジェクト」など、現地で役に立つのか首をかしげたくなるものばかりだった。しかし、読み深めていくと、しっかりした論理に基づく緻密な計画の下に運営されていることがわかった。

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