小学生のときに、アフリカで活動されている国境なき医師団の活動をテレビで見た。非常に単純だった私は、その医師の姿を「カッコイイ!」と思い、医学部を志した。頭はあまりよくなかったので受験は苦労したが、なんとか日本医科大学に拾って頂いた。
学生時代にカンボジアに出会い、2005年にカンボジアに小学校を建設した。その経緯を綴った拙著の『僕たちは世界を変えることができない。』は、2011年に全国で映画化された。2011年に医師となったが、小学生のときのような純粋な気持ちは薄くなり、不安定な国際協力、国際保健としてのキャリアに直面し、迷っていた。
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