お知らせ
そうだ 三陸、行こう ［なかのとおるのええ加減でいきまっせ！（114）］
No.4819 (2016年09月03日発行) P.74
仲野 徹 （大阪大学病理学教授）
登録日： 2016-09-16
最終更新日： 2016-10-20
- コーナー： エッセイ
- なかのとおるのええ加減でいきまっせ！
仙台での学会に出てから、『あまちゃん』の久慈まで、三陸海岸を車で北上した。人も景色も食べ物もバツグンだった。無知なことに、三陸海岸というのは延々とリアス式海岸が続くと思い込んでいた。けど、違った。北のほうは雄大な断崖絶壁だった。
宮古で、まったく知らずに入った居酒屋で食べた地のモノがむちゃくちゃに美味しかった。東京から戻ってきたという大将といろいろお話をして、気分はまるで『遠くへ行きたい』の永六輔。宮古では、ご馳走のことを「ごっつぉ」と言うらしい。関西と同じっちゅうのが嬉しいやおまへんか。
翌朝、市場で食べたウニ丼は、いままでに食べたことのない旨さであった。けれど、まだ旬ではないという。どれだけ美味しくなるんだ、宮古のウニは。ホヤなど、大阪では見かけない海産物も多くて面白い。
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