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植物の力[プラタナス]

No.5066 (2021年05月29日発行) P.3

鍋島茂樹 (福岡大学病院総合診療部教授)

登録日: 2021-05-29

最終更新日: 2021-05-25

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  • ある朝、私の外来を受診したその患者は、よく知っている病院職員で、「夕べからどうも左の脇腹が痛い」と訴えていた。本人は、以前経験した尿管結石の再発と思っていたらしいが、検尿をすると尿潜血は陰性であった。「もしかすると」と思い背中をみると、狭い範囲であるが、写真左のように淡い紅斑がある。そして左Th11のデルマトームに沿うように触角の過敏帯がみられた。初期の帯状疱疹かも?ただし、典型的水疱はなく、絶対的な自信はなかった。当時、漢方薬の麻黃湯による抗ウイルス作用を調べていた私は、躊躇せず「漢方薬の麻黄湯がヘルペスに効く可能性が高い」と力説し、麻黄湯を投与した。巨漢であったので、多めの回数を飲んでもらった。翌朝もう一度受診してもらうと、「薬を飲むたびに、痛みがひいていって、今はもうほとんど痛くない」という嬉しい返答。そして、背中をみると昨日の紅斑は跡形なく消えていた(写真右)。

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