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わたしのカレーは左かけ[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(335)]

No.5046 (2021年01月09日発行) P.66

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2021-01-06

最終更新日: 2020-12-28

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あけましておめでとうございます。今回はお正月らしく(?)くだらない話を。

しょうもないところで神経質というか、気になってしかたないことがある。たとえば靴下のワンポイント刺繍である。片側にだけ付いているやつは、外側に向いていなければ絶対にイヤだ。うっかり間違えていることに気付けば、即座に履き直す。

それから財布のお札。向こうの方から、きちんと1万円札、5千円札、千円札の順。それも、天地・前後が揃っていて、顔が逆立ちせずにこちらを向いてくれてなかったりすると気持ちが悪くてしかたがない。

ひさしぶりにカレーのCoCo壱番屋へ行った。メニューが豊富なのでしばし熟考。季節物だし、牡蠣フライカレー、チーズトッピングを頼んだ。行儀良く牡蠣フライが4つ、白いご飯の上に並んでいる。お皿はまん丸で、そのふちに1箇所だけ「CoCo壱番屋」のロゴがはいっている。下手くそなスケッチだけれど、図のような配置である。

手前がルー…、絶対あかん。私はルーが左側にないと落ち着かない。お皿を回せばいいではないかとおっしゃるだろう。しかし、お皿を時計方向に90度回すと、ロゴの向きがおかしくなる。先に書いたような性格だから、それもなんだか気に入らない。

う~ん、どうしようかとしばし熟考、アゲイン。結局、ロゴの向きの気持ち悪さをがまんして、ルーを左側に置いて食べた。しかし、終始なんとも落ち着かなかった。

このカレー屋さん、辛さやご飯の量、トッピングなど、細かに聞いてくれるのがありがたい。そこまでするのなら、ぜひ、カレーのかけ方も、左かけ、右かけ、向こうかけ、手前かけ、の4種類から選ばせてほしい。

その点、大阪名物のインデアンカレーは強引だ。ロゴ付き楕円形のお皿で、ルーは中央に盛られたご飯の真上からかけられる。だから選択の余地などまったくない。

お弁当ならば、自分の好きな向きに置くことができる。横浜名物、崎陽軒のシウマイ弁当。わたしはもちろんカレーと同じ横置き、右側ご飯。おかずの卵焼きとかまぼこの向きから、それが正しいと思っていた。
しかし、「縦置き+ご飯手前」派が過半数らしい。それに、包装の印字も確かにその向きだ。う~ん、世の中のことがようわからんようになってきてしもた。そんなお正月ですけど、本年もよろしくお願いいたします。

なかののつぶやき
「牡蠣フライカレー、こんな感じでした。ところで、『わたしのカレーは左かけ』が麻丘めぐみのヒット曲にかけてあるとわかるのは、50代以上の人だけでしょうね。わからん人は検索してみてください」

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