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訪問診療は、祈るしかないときがある!?[プラタナス]

登録日: 2020.07.04 最終更新日: 2026.02.21

飯島 治 (亀戸大島クリニック院長)

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「婆さんに青タンができたんだけど、どうしたらいい?」

リウマチで要介護4の奥さんを介護している、元陸軍上等兵から電話が入った。訪問診療を導入してかれこれ2年になる。既に90歳を超えている元気な元上等兵は、いつもスマトラ島時代の体験談を昨日のことのように詳細な描写とエピソードを織り交ぜながら教えてくれる。

「ポータブルトイレに移乗させた時にぶつけたんだ」「それなら大丈夫ですよ」

「ありがとう」
老老介護ではあるが、彼の規律正しい生活により、奥さんの在宅療養は完璧だった。そして半日過ぎた頃、再び電話が入った。

「青タンが広がって入れ墨みたいだ。それに、目がウサギみたいに真っ赤なんだ」

はて?彼は、めったなことでは電話などしてこない。

まさか!ワーファリンを処方していることを思い出した。


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