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“カゼあるある”な状況でも心電図を“とれる”能力を![“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(7)]

No.5000 (2020年02月22日発行) P.5

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-02-25

最終更新日: 2020-02-19

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73歳,男性。湿性咳嗽,胸痛を訴え来院。数年前に白内障手術を受けた際,高血圧と弁膜症(軽度)を指摘されたが受診などはせず,定期的な内服薬もない。4日ほど前から感冒症状があり,特に喀痰・咳嗽が悪化してきた。受診当日の朝10時頃,胸部正中に違和感を自覚,その後,間欠的に2回ほど強くなった。心配になり,12時前後に独歩にて外来受診した。喫煙歴:20本/日(18歳~:現在も喫煙中)。

「いやね,先生,咳がきつくて昨日もよく眠れんかった。おまけに朝ご飯の後,ギューッときたのよ。咳のせいかと思うけど,冷や汗までかいたし病院行かなきゃって思って来たんだけど」

体温36.0℃,脈拍72/分,血圧140/99mmHg。トリアージ・ナースの判断で記録された心電図(図1)およびカルテに残っていた約7年前の記録(図2)を示す。感冒薬を処方して帰宅させて良いか?

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