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外科医と期外収縮─北陸と沖縄での2つの出会いの話[プラタナス]

No.4997 (2020年02月01日発行) P.3

山岸文範 (新潟県厚生連糸魚川総合病院副院長)

登録日: 2020-02-01

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  • 生涯、最長の手術は23時間。対象は第一助手として参加した肝癌。硬い肝臓を切るのに難渋しました。外科医になって10年目の強烈な思い出です。

    当時、僕には海外での分子生物学の道も含めて3つの進路がありました。その中から好んで北陸の小さな病院を選んだのは、この左3区域肝切除の経験とそれを執刀した指導医がいたからです。手術で人を救うという彼の信念はかっこよく、外科医としての理想像をみつけた思いでした。……とは言っても、白状すると20時間過ぎた頃からどうしてもうつらうつらして、仮眠を取ってこい、と指示されたあげく、起こしてもらった時には手術終了。正直ホッとしましたが、最後まで付き合えなかったのがなんとも情けない。しかし、すぐに外来。午後も手術と突き詰めて反省する余裕なんかなく、単純になった思考回路でやっぱり外科は面白い。ここで続けようとなった次第です。

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