株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

(3)疾病管理プログラムとしての心臓リハビリテーション[特集:心臓リハビリテーションの進め方]

No.4974 (2019年08月24日発行) P.34

窪薗琢郎 (鹿児島大学大学院医歯学総合研究科心臓血管・高血圧内科学講師)

登録日: 2019-08-26

最終更新日: 2019-08-21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

心血管疾患患者の再入院予防には,疾病管理プログラムとしての包括的心臓リハビリテーション(心リハ)の役割が欠かせない

疾病管理プログラムは,多職種チームが入院中から退院後にわたり医学的評価・患者教育・生活指導を包括的かつ計画的に実施して,再入院抑制を含む予後改善をめざす中期~長期にわたるプログラムである

入院中だけでなく退院後も継続して,多職種介入による疾病管理を行うことにより再入院を減少させることができる

1. 疾病管理プログラムとしての心臓リハビリテーション

わが国は超高齢社会を迎え,心血管疾患に苦しむ患者が増加している。いったん心血管疾患に罹患すると,心拍出量低下に伴う臓器への灌流障害や自律神経および神経体液性因子の異常をきたし,安静を促されることも加わり,運動耐容能が低下する。運動耐容能の低下は,QOLの低下をきたし生命予後を悪化させる。このため,運動耐容能を維持させる目的に運動療法を中心とした心臓リハビリテーション(以下,心リハ)が施行されてきた。

しかし,塩分や水分の摂取,体重の管理が不十分なために,入退院を繰り返す症例も多い。さらに,近年,骨格筋筋力をはじめとした全身の機能が低下し,健康障害を起こしやすい脆弱な状態,いわゆるフレイルが問題となっている。高齢循環器疾患患者の増加に伴い,フレイルの合併や腎機能障害,整形外科的な問題,認知機能障害などといった重複障害に対する介入方法も検討しなければならない。以上をふまえると,運動耐容能改善を目的とした心リハだけでなく,患者や家族に対する教育や生活指導,社会的サポートの提案などを含めた疾病管理プログラムとしての包括的心リハの役割は,これまで以上に大きくなってくると考えられる。

プレミアム会員向けコンテンツです(期間限定で無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 脳神経外科・一般外科・呼吸器内科・循環器内科・神経内科・泌尿器科 各1名、消化器内科 2名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。長崎県島原半島の西部地区に位置し、二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
3階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。
医療から介護までの医療設備等環境は整いましたので脳神経外科医、一般外科医、呼吸器内科医、循環器内科医、神経内科医、消化器内科医の先生に常勤医師として、地域に信頼される病院を一緒に築いていただける医師をお待ちしております。
また、新たに透析治療ベッド数15床を開始致しました。将来は、ベッド数を25床に増床することを計画しています。泌尿器科(腎臓内科)医の先生を募集し、新病院の充実を図ってまいります。

もっと見る

関連物件情報

page top