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進む医療のグローバル化[特集:医療の近未来予想図]

No.4958 (2019年05月04日発行) P.50

奈良信雄 ( 日本医学教育評価機構常勤理事)

登録日: 2019-05-04

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  • 社会のグローバル化が急ピッチで加速している。

    外国人観光客や労働者の受け入れ促進、スポーツ選手の海外での活躍、関税撤廃による貿易推進などが、現在以上に進められるであろう。医療の分野でも、医師の海外交流、医療ツーリズムの促進、医療技術の輸出入など、ますます盛んになるに違いない。こうした医療のグローバル化を支え、発展させるには、国際基準に基づいた医師養成課程が要求される。

    実際、米国の外国医師卒後教育委員会(ECFMG)が、2023年以降は国際基準で認定された医学部出身者にしか米国で医師になるための申請資格を与えないと宣言した。これを受けて、わが国では文部科学省、全国医学部の支援を受けて、筆者が中心となって2015年に一般社団法人日本医学教育評価機構(JACME)を設立した。そして、JACMEは2017年3月に、厳格な審査を経て世界医学教育連盟(WFME)から国際的に通用する評価機関であると認定された。この結果、JACMEが評価して認定した医学部は、国際標準の医学教育を実施していると認められ、その卒業生はECFMGに申請する資格が得られることになった。

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