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ブラジャーとマニキュア[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(247)]

No.4955 (2019年04月13日発行) P.61

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2019-04-10

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まずは安心してください。タイトルを見て、ナカノが女装に興味を持ちだしたのかと思われたかもしれませんが、違います。さすがにそんな勇気はありません。

元々の猫背が、加齢に伴いどんどん悪くなってきたような気がする。なんとかしたい。ネット検索してみると、矯正用のサポーターがある。早速、買ってみた。

もちろんカップはついてないけど、基本構造はブラジャーに似ている。そして肩をグイッと後ろにひっぱって姿勢をよくするというものだ。確かに効果はある。

しかし、ひっぱられる肩ではなくて、アンダーバストあたりの締め付けがかなり苦しい。なかなか一日中着用できない。ブラジャーをしたことはないけれど、似たようなうっとうしさなのではないかと妄想している。ちゃうかもしれんけど。

爪にも老化が及んでいる。昔はまったくそんなことがなかったのに、けっこう頻繁に割れて、引っかかったりする。

マニキュアを塗ればいい、という記事を見つけた。う〜ん、それってちょっと勇気がいるなぁと思いつつも、またまた検索してみると、男性用のが売られている。爪の保護作用があって無色のもの。

効果がわからないので、いちばん安いのを買った。はじめてのマニキュア、ちょっとドキドキした。冬の間、一度も爪が割れなかったので十分に合格だ。でも、ずっと使い続けるかどうかと聞かれると微妙である。

まず、うまく均等に塗るのが意外とむずかしい。特に右手の爪。それに、はげてきた時も見苦しい。禿げて、ではない、剝げて、である。こういうことは、個人的理由からキチンとしておきたい。あ、急に力がはいってしまいました。スンマセン。

剝げてきたら、塗り足せばいいと思っていた。しかし、それでは、剝げていないところが分厚くなって、えらく不細工だ。結局、週に2回くらい除光液できれいにしてから塗り直さなければならない。

まぁ、おっさんの爪など誰も気にしてないだろうから、どうなっててもええようなもんであるが、やっぱり気になる。で、邪魔くさがりの結論としては、手間がメリットを上回ってしまう、ということに。

はぁ、女の人って大変やねんなぁ。ふたつの経験から、想像だにしなかった感想を抱くにいたりました。

なかののつぶやき
「前回から連載6年目に突入です。これも、皆様のご愛読のおかげと感謝いたしております。ありがとうございます。
『太夫バージョン』から、登山とかで遊びながらも勤勉に本を読む『二宮金次郎バージョン』へとイラストを刷新。実際には、歩きスマホと同じで危険すぎるので、こんなことしませんけど。ともあれ、また1年、ええ加減にがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

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