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患者に誓った!一生をリウマチ医療に捧げると[プラタナス]

No.4953 (2019年03月30日発行) P.6

織部元廣 (織部リウマチ科内科クリニック院長)

登録日: 2019-03-30

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  • 現在、悪性関節リウマチという言葉は死語になりつつある。

    この写真は66歳男性、教員を退職され、これからというときに関節リウマチ(RA)に罹患し、ほぼ同時期に両手手指先端が壊疽化し入院となった症例である。RAの血管障害に興味を持つきっかけとなった。当時、私の所属する九州大学付属温泉治療学研究所(現九州大学病院別府病院)には、このような四肢や手指が壊疽に陥っている例が常に入院していた。薬物治療はステロイド大量療法か、エンドキサンなどの免疫抑制剤で行い、壊疽部位は局所の保存的治療に終始していた。

    臓器由来の酵素はその臓器が破壊されると血中へ遊出される。したがってその酵素の出現は当該臓器障害を知る指標となる。同様の機序で、血管炎のマーカーを調べるため、剖検で採取した血管の外膜、中膜、内膜を磨り潰しては出てくる物質を調べていた。

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