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皮膚小動脈の広汎な石灰化[プラタナス]

No.4946 (2019年02月09日発行) P.3

安田 隆 (吉祥寺あさひ病院腎臓内科(副院長)/ 東京医科大学腎臓内科兼任教授)

登録日: 2019-02-09

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  • 慢性腎臓病(CKD)ではCKD-MBDと呼ばれるCa・P代謝異常により、大~中動脈の血管石灰化が促進して生命予後を悪化させることが知られている。一方、皮膚の小~細動脈に石灰化を生じ、虚血により強い疼痛を伴う潰瘍、壊死を生じる疾患がある。カルシフィラキシス(calciphylaxis)と呼ばれる本疾患は予後が非常に悪く、1年生存率は45~80%と報告されている。本疾患は病態が解明されておらず、適切な評価法や治療法も明らかでない。

    46歳の男性が疼痛を伴う広汎な難治性皮膚潰瘍の管理と病的骨折後のリハビリを目的に入院となった。拡張型心筋症に伴う反復性心不全により腎機能が悪化し、19年前に維持血液透析導入となり、導入後も拡張型心筋症のためワーファリンを服用していた。2年前より皮膚潰瘍の出現と再発の反復がみられ、1年前に潰瘍が全身に拡がりカルシフィラキシスと診断され、チオ硫酸Naによる治療が行われた。

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