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Teaching is learning[プラタナス]

No.4944 (2019年01月26日発行) P.3

冲中敬二 (国立がん研究センター東病院総合内科医長)

登録日: 2019-01-26

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  • 血液内科医としての後期研修を開始後も、初期研修時に感じた「発熱性好中球減少症の患者さんや重症感染症患者さんへの適切な抗菌薬選択ができるようになりたい」という思いはずっと心の中にあった。内科や血液内科の専門医も取得し、最低限の内科診療はできているのではないかと勘違いをしていた卒後8年目に、幸運にも静岡がんセンター感染症内科の門を叩くことができた。

    ご指導いただいた先生方は内科診療の基礎がとてもしっかりしておられ、研修医の教育にもかなり造詣が深く、それまでとは異なる環境だった。血液内科診療どころか内科診療の基本すらよくわかっていない私が飛び込むにはいささかハードルが高すぎる研修であったことに研修開始後に気付き、劣等感に身の縮む思いで日々の研修が始まった。当時、科長の大曲貴夫先生、医長の具芳明先生をはじめ、先輩・同期の先生方や関係する方々には多大なるご迷惑をおかけしたが、それにもかかわらず温かいご指導を頂いた。感染症に関することはもちろんのこと、物事の考え方・仕事の仕方から内科診療の基本、他診療科との接し方、プレゼン方法など本当に多くのことを学ばせて頂いた。

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