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特集:これからの経口抗凝固薬(DOAC)処方のポイント

No.4943 (2019年01月19日発行) P.27

監修: 奥山裕司 (おくやまクリニック内科・循環器内科院長)

登録日: 2019-01-21

最終更新日: 2019-01-16

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監修:奥山裕司(おくやまクリニック内科・循環器内科院長)

■監修のことば

高齢になればなるほど脳梗塞の原因の中で心房細動が占める割合が増えるとされる。従来の抗凝固薬に比べて,一部の経口抗凝固薬(DOAC)は高齢者でも出血性イベントが少なく,脳卒中予防効果は遜色ないことが報告されており,適切な使用によって脳梗塞が大いに減る可能性がある。近年,大きな進歩がみられる心房細動治療であるが,“根治,根治”と騒がれているカテーテルアブレーションは,大規模試験のデータに反しているにもかかわらず,登録研究レベルのエビデンスで高齢者,腎機能低下者でも安全だと宣伝している薬剤などもあり,落とし穴が多数あるのが実情である。本特集では,誌面の都合もあり,すべての臨床上重要な問題点を記述できないが,読者諸兄のご参考になれば幸いである。

■目次

1 心房細動(AF)のとらえ方と治療の落とし穴
奥山裕司(おくやまクリニック内科・循環器内科院長)

2 いわゆるフレイル症例での抗凝固療法の選択と注意点
井口守丈(国立病院機構京都医療センター循環器内科)
赤尾昌治(国立病院機構京都医療センター循環器内科部長)

3 抗血小板薬2剤併用療法(DAPT),カテーテルアブレーションを含む周術期の問題
小川正浩(福岡大学病院循環器内科診療教授)

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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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