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世界医師会長の任期を終えて[炉辺閑話]

No.4941 (2019年01月05日発行) P.8

横倉義武 (日本医師会会長)

登録日: 2019-01-01

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2017年10月に世界医師会(WMA)シカゴ総会において、第68代世界医師会会長に就任してから早いもので1年が過ぎ、昨年10月のレイキャビク総会において無事にその任期を終えることができました。

これもひとえに、ご支援・ご協力を賜りました皆様方のおかげであり、深く感謝申し上げます。

在任期間中には、様々な国から招待を受け、会議に参加させて頂きましたが、医療を取り巻く環境は国により大きく異なり、国民皆保険制度や母子健康手帳など、日本の医療制度を支える仕組みのすばらしさを改めて実感するとともに、世界医師会会長就任時に感じた「日本の仕組みを世界に広げていきたい」との想いを強くした次第です。

また、昨年4月には、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長との間で覚書を取り交わすことができました。

この覚書は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進と緊急災害医療対策の強化を目的としており、協力分野としては、「医師と医師会の役割に重点を置いたUHCの実現」「健康の社会的決定要因(SDH)に基づく行動を通じた健康関連の人権の積極的推進」などが明記されています。

国際保健分野におけるWMAのプレゼンスを高めるだけでなく、WHOとの連携・協力関係を強化する新たな契機となるものと考えており、私にとっては一番思い出に残る出来事のひとつとなりました。

WMA会長の任期は終了しましたが、世界医師会前会長としての任期は今年10月、ジョージアのトリビシで行われる総会まで続きますので、引き続き、世界の人々が健康に暮らしていくことができるよう、努めて参りたいと思います。

また、今年の6月にはG20の日本開催に合わせ、WMAとWHOが協力・連携したイベントとして、世界医師会加盟医師会とWHO地域事務局にお集まり頂き、H20(ヘルス・プロフェッショナル会合)を開催することを企画しています。

そこでは、「UHCの推進」をテーマに議論する他、今後高齢化が進む中で重要になってくる行政と医師会の連携方策についても話し合いたいと考えておりますので、ぜひ、皆さんもご参加頂ければ幸いです。

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