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20年間継続している第10回日独血管外科学会に出席して、感動したことなど[炉辺閑話]

No.4941 (2019年01月05日発行) P.36

岡田昌義 (日本血管内治療学会理事長)

登録日: 2019-01-02

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2018年8月16~18日の間、第10回日独血管外科学会がドイツ・フランクフルトの近くのターヌス山の頂上にあるHotel Schloss Rettershofで、フランクフルト北西病院の血管外科部長Prof. Dr. Max Zegelmanを会長として開催された。この学会は、1989年12月の第1回を私が会長として神戸で開催して以来、2年に1回、日本とドイツとで開催されることになっており、昨年で早くも20年の歳月が経過した。また、公用語は英語に決定されている。

この間、第2回Dr. Imig(Hamburg)、第3回Dr. 古謝(沖縄)、第4回Dr. Raithel and Dr. Noppeney(Nürnberg)、第5回Dr. 太田(三重)、第6回Dr. Brachmann(Leibzig)、第7回Dr. 福田(淡路島)、第8回Dr. Storck(Karlsruhe)、第9回Dr. 末田(広島)、第10回Dr. Zegelman(Frankfurt)の教授連が会長を務めた。さらに、第11回の会長は、大分大学の宮本伸二教授が担当することになっている。

これらの学会を担当された会長さんには、それぞれ思惑がありその意味を十分に理解されている。毎回の参加者は60~70人で、今回は約80人が参加し、日本からは約40人の参加であった。学会の内容も時代とともに変遷している。最近では主としてステントグラフト内挿術が行われているが、中には外科手術で行わなければならないケースも存在する。今回は41演題(ドイツから14題、日本からは27題)で、全体に若い人の発表が多く、質疑応答も活発に行われた。

8月16日の午後8時から、このホテルの前庭でのバーベキューの前夜祭があり、ホテルの人がすべて調理してくれるので、我々はただドイツ人と話をしながら、飲んだり食べたりするだけでよかった。17日の夕方には学会終了後、フランクフルトの「Hessenpark」にバスで出かけて、昔の家や学校、教会などを見学しながら、午後8時にレストランでフランクフルトの名物料理を食べた。18日の午後には会長の友人が開いているレストランでお別れの会を開いた。このときはドイツ人が沢山来ており、いろいろな人に出会った。19日の朝には、会長と朝食を共にして、最後の挨拶をして別れた。

その後フランクフルトのホテルに戻った。我々は今までに「ゲーテハウス」やRömer、Domなどの有名なところへは何度も足を運んでいたので、今日、8月20日は記念すべき52回目の結婚記念日であったので、初めてフランクフルトのStädel Museumに足を延ばした。そこは、とても素晴らしい記念すべき美術館であった。

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