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キューバとの交流[炉辺閑話]

No.4941 (2019年01月05日発行) P.78

新田國夫 (日本在宅ケアアライアンス議長)

登録日: 2019-01-05

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キューバ家庭医協会の会長が初めて日本の地を訪問された。韓国で家庭医学会が開かれた途中の予定が、韓国のビザ申請が取れずに、トロントにて引き留められていたが、ビザが降りず、一度ハバナまで戻られ、日本への訪問となった。

津田塾大学の三砂教授の呼びかけにより、日本の滞在を全面支援することになった。2年前にキューバを訪問したメンバーがお互いに連絡を取り、直接手助けをする人、この期間時間が取れない人は寄付をすることに協力された。成田着、迎える人、東京駅まで送り新幹線に乗せる人、到着時迎える人、といった具合である。私は2日間、当院の案内を含め1泊、箱根の温泉と観光にお付き合いをした。その間の食事会に参加された方も多彩な人に参加を頂いた。結果として、このチームワークが見事なくらいうまくいった。Dr. Liliは日本の皆さんの機能性と親和性、温かさ、また、これほど時間が正確に動くことができることをびっくりされた。

「私は夢が実現できて本当に幸せだ。日本を知ることは私の夢だった。知ることでもっと好きになった。こんなに違う国だけれど、キューバと日本には共通することがたくさんある。より良き世界に向けて、お互い頑張りましょう。世界は必ず、より良くなります」。どうか皆さんに私の「ありがとう」の言葉を別れるときに残してくれた。

2年前のキューバ訪問後、オバマが訪問し活気づいた。今のトランプ政権はキューバに仕送りを禁止し、人材を育て、仕送りで生活しているキューバの国民を苦しめている。

箱根の露天風呂で聞こえた彼女のとてもうれしそうな声が忘れられない。solidarityなくして私たちは支援できない。

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