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手作り経口補水液,最も美味しい味付けは?【熱中症の謎となぜ】

登録日: 2026.07.20 最終更新日: 2026.07.20

一二三 亨 (杏林大学医学部総合医療学 救急総合診療科 准教授)

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Answer
経口補水液のフレーバーですが,個人的に飲みやすいと感じ たのは, すだち > オレンジ > みかん > レモンの順番です。紅茶もありですが,カリウムの補給には柑橘系がおすすめです。あくまでも個人の主観ですのでお許し下さい。

はじめに

 「市販のものを買えばこんな面倒なことをする必要はない」と考える方もいらっしゃるでしょうし,倹約家の方やなんでもやってみたい好奇心旺盛な方は手作りするのも大変おすすめです。実際に一緒に考えてみましょう。一般的には下記のように言われています。

(1)砂糖40gと食塩3gを水1Lによく溶かします。
(2)レモン果汁を加えるとカリウムの補給にもなります。

 これでも美味しいのですが,経口補水液はスポーツドリンクなどの清涼飲料水よりも塩分が多いため,味付けの工夫をすることでさらに飲みやすくなります。

経口補水液を手作りしてみました

今回実験したのは(2)のフレーバーに関してです。図1のように柑橘系のフレーバーとして,オレンジ,レモン,すだち,みかんに加えて,異なるフレーバーとして紅茶を用意しました(図2)。

経口補水液約100mLに対して
A:オレンジ1/6個
B:レモン1/4個
C:すだち1/2個
D:みかん1/8個
E:紅茶(ティーパック)1パック

としましたので,水1Lに対しては適宜調整してみて下さい。
 実験の結果,よく経口補水液で勧められているレモンよりも,すだちのほうが飲みやすかったです。レモンはイメージの“爽やかさ”というよりは,実際には酸っぱさのほうが塩と砂糖の単純な液体の中ではどうしても強調される感じがします(レモンの量を減らしても,市販の清涼飲料水のような爽やかさには残念ながら至りません)。一方,すだちはカリウムも十分含んでおり,最適だと思います。
 また,味という意味では柑橘系ではなく,紅茶なども良いですが,カリウムの量はそれほど多くはないので注意が必要です。

(本稿は,熱中症診療の最前線で活躍する著者が,熱中症の予防から治療までを科学的根拠に基づいて解説した『熱中症の謎となぜ』(一二三 亨著)の一部を抜粋・編集したものです。)


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