株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

嘔吐

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-13
西田伸一 (西田医院院長)
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  • ■治療の考え方

    嘔吐は,延髄にある嘔吐中枢に刺激が加わることで,迷走神経,交感神経,運動神経を介して惹起される。幽門が閉鎖し食道括約筋が弛緩すると同時に横隔膜や腹筋が収縮することで胃内容を排出する。

    嘔吐は原因によって中枢性嘔吐と反射性嘔吐にわけられる。中枢性嘔吐には,①脳圧の亢進,②迷路,前庭,小脳からの刺激,③大脳皮質からの精神的刺激,④化学物質による化学的刺激受容体(chemoreceptor trigger zone:CTZ)を介した刺激が原因する。他臓器からの求心性刺激(腹膜伸展等)によって誘発されるのが反射性嘔吐である1)

    嘔吐をきたす疾患には重症疾患が含まれている可能性があり,また各々の原因によって使用する制吐薬の種類が異なるので初期診断は重要である。

    在宅での生活を支える医療においては,本人・家族の意向,生活状況,治療後の生活の見込みなどについて十分考慮した上で治療方針を組み立てる必要があり,疾病治療の追求のみに終始してはならない2)

    ■状態の把握・アセスメント

    在宅療養中の患者が嘔吐した場合,誤嚥など合併症に注意しながら,まず中枢神経疾患など緊急性の高い疾患に留意し診察を進める。

    既往歴や処方内容を再度確認し,神経学的所見の有無,腹膜刺激症状の有無,随伴症状(めまい,眼振,発熱,便通異常,腹痛,頭痛,胸背部痛等),吐物の性状などについて入念に調べる。消化器疾患を疑う場合は,食事の内容や摂取した時間も確認する。

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