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本人と意向が異なる家族がトラブルを起こす場合[たんぽぽ先生の〈パターンで考える〉在宅医療の実践(10)]

No.5278 (2025年06月21日発行) P.38

永井康徳 (医療法人ゆうの森たんぽぽクリニック)

登録日: 2025-06-22

最終更新日: 2025-06-20

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医療や介護の現場においては,患者さん本人の意向とご家族の意向が必ずしも一致せず,その結果として,治療方針やケアのあり方について対立や混乱が生じることが少なくありません。特に終末期ケアの現場では,患者さん本人が自分の最期をどう迎えたいかという強い意志を持っている一方で,ご家族は愛する人を失う不安や悲しみ,さらには別れへの恐怖心から,患者さん本人の希望とは異なる行動をとろうとすることがあります。このような状況において,医療者は,患者さんとご家族双方の感情に寄り添い,適切なコミュニケーションと調整を行いながら,最善のケアを提供する責任を負います。

今回は,実際にあったケースを通して,どのような状況で意向の不一致が生じ,どのように調整や対応が進められたのかを見ていきます。また,このようなケースにおいて医療者が留意すべき点についても,詳しく考察していきます。

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