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手を見て肝臓病を疑う─手掌紅斑[プラタナス]

No.4907 (2018年05月12日発行) P.3

八橋 弘 (国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター長)

登録日: 2018-05-14

最終更新日: 2018-05-09

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  • 手掌紅斑とは、肝疾患、肝硬変患者にみられる皮膚所見の1つであり、手掌、特に母指球、小指球および指の基節部に認める紅斑である。圧迫すると消失し、圧迫を解除すると再び赤くなる。一般的に手掌の皮膚の色調は、手を心臓の位置より下方に置くと血流移動によって赤くなり、また逆に心臓の位置よりも上方に置くと白くなる。

    ときどき、単に手掌全体の色調が赤い場合を手掌紅斑と診断している場面に遭遇するも、手掌紅班では、母指球、小指球、指の基節部に紅班が局在するため、相対的に手掌の中心部は白くなるという点が特徴であり、色調のコントラストをよく診ることが診断のコツである。

    また、手掌紅斑と同様の皮膚所見として、くも状血管腫がある。くも状血管腫とは、直径が針頭大から1cm程度の中央の細動脈から多数の細く蛇行した毛細血管が遠心性に広がったもので、顔面、頸部、胸部、上腕などの上半身でみられる。

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