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医療療養病床25対1、半数以上が20対1に転換予定【日本慢性期医療協会】

No.4899 (2018年03月17日発行) P.11

登録日: 2018-03-09

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日本慢性期医療協会は8日、医療療養病床25対1の転換予定先について「20対1」との意向を示している病床が54.1%に上るという調査結果を明らかにした。

調査は日慢協の会員のうち、医療療養病床または介護療養病床を持っている病院を対象として2月に実施。224病院1万9551病床が回答した。

2018年度診療報酬改定では、「療養病棟入院基本料」が20対1看護職員配置を要件とした療養病棟入院料に一本化されることとなっている。現行の「療養病棟入院基本料2(25対1看護配置)」の経過措置は2年間と設定している。

調査結果によると、医療療養病床25対1(回答病院数93、病床数6797)の転換予定先として回答が最も多かったのは、「医療療養病床20対1」で、62病院3677病床。病床数でいうと54.1%を占めた。このうち、3047病床は今年中にも転換する予定だとしている。未定としたのは、27病院2187病床(32.2%)だった。

介護療養病床(回答病院数163、病床数1万2754)の転換予定先として回答が最も多かったのは「介護医療院Ⅰ型サービス費(Ⅰ)」。68病院5926病床で、46.5%に上った。このうち2834病床は今年中にも転換する予定だとしており、2020年までの3年以内に約8割が転換する意向を示しているという。また、66病院4256病床(33.4%)が未定と回答した。

調査結果を受け武久洋三会長は、「半年間は他の病棟での診療報酬・介護報酬改定の影響をみて、実際には9月くらいから転換するところが多いのではないか」との見方を示した

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