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答えはベッドサイドに落ちている[プラタナス]

No.4896 (2018年02月24日発行) P.3

新里 敬 (中頭病院副院長、感染症・総合内科)

登録日: 2018-02-26

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  • 研修医6カ月目の消化器内科で、4年前から繰り返す腹痛発作があるという26歳女性の担当になった。基礎疾患はなく、入院時の身体所見、血液検査、腹部超音波検査に異常はなかった。

    入院初日の夜、突然腹痛が出現。当直医診察では腹部の圧痛はなく「心因性では?」となった。翌朝、指導医と診察。当時の解像度の低い超音波検査機でも少量の腹水と腸管の浮腫を確認(写真)、血液濃縮所見あり。前日は異常なかったのに…。夕方には腹痛は消失、普段の状態に戻った。4年前からこれを反復しているらしい。「突然腹痛が始まってすぐに良くなる」なんて消化器疾患ではない、と思った。

    「診断不明ならベッドサイドへ戻れ。Review of System(ROS)をとれ」。研修開始前に出会った『良き臨床医をめざして』(医学書院)にそう書かれていた。ROSは当時の医師にはまったく馴染みのないものだった。

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