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術前術後写真、条件付きで表示可能に【ウェブ広告規制が来年6月施行】
今年6月に公布された改正医療法により医療機関のウェブサイトが広告規制の対象となったことを受けて対応を検討している厚生労働省の「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」は11月29日、省令とガイドライン案を概ね了承した。焦点となっていた術前術後の表示に関しては、詳細な説明を記載することを条件に認めることとなった。
省令案では、術前術後の表示について「治療等の内容または効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前後の写真等の広告をしてはならない」と規定。その上でガイドラインにおいて、禁止する例と禁止されない例を明示する。禁止する例は、「術前術後（手術以外の処置等を含む）の写真やイラストのみを並べ、説明が不十分なもの」、禁止しない例は「術前術後（手術以外の処置等を含む）の写真に詳細な説明を加えたもの」とした。詳細な説明とは、具体的な治療内容や副作用、リスクなどとしている。
検討会では委員が「詳細な説明」の客観的基準を明確にするよう求めたのに対し、厚労省はガイドラインの中でさらに基準を明示する考えを示すとともに、「個々の施術に応じて（詳細な説明に）差があるので、実態を見て判断する必要がある」と述べた。
厚労省は12月中に関係省令・告示・ガイドライン案のパブリックコメント、今年度末に省令を公布し、2018年6月1日に改正法・省令を施行する方針。
